2010/09/28

国際福祉機器展 HCR

今年もあっという間にHCRの時期になりました。
http://www.hcr.or.jp/exhibition/exhibition2010.html

ワークショップを9月29日15:30から2-B会場にて開催します。
http://www.hcr.or.jp/exhibition/2010workshop_seminar_program.pdf


【プチセミナー 毎日開催 ♪ 】 
セキスイホームテクノ社のブース(東3)にて 2回 11:00 14:00 開催
明電興産のブース(東2)にて 2回 13:00 15:00 開催

プチセミナーは 3日間毎日15分ほど開催していますので
お時間ございましたら ぜひお立ち寄りください。

2010/09/11

ロボットと介護や看護 ~独立行政法人 科学技術振興機構~

9月6日 東京で「高齢社会を豊かにする科学・技術・システムの創成」をテーマに
独立行政法人 科学技術振興機構主催にて 意見交換会が行われた。
http://s-innova.jp/cat_20100906.html

そこでノーリフトを紹介し、看護や介護における腰痛予防対策の必要性やマーケットの大きさを話した。
 
実際企業で開発された機器の開発過程なども うかがうことができとても興味深い時間だった。
 
写真は 討論会の様子 
(JSTより許可を得て写真掲載:複写&転用禁止)
 

ロボット開発とノーリフトを初めて結びつけたのは NIRO 神戸ロボット研究所からの依頼だった。
はじめ・・・リフトなどの福祉用具を推進している私でも ロボット!???が・・・と
引きぎみで 少し否定的であったが 開発者の方のお話を伺い
「ロボットに介護はできないけど 介護支援はできるのでは!?とおもっているのです」と 熱い説明を伺い 神戸ロボット研究所にうかがったのがはじめだった。

いろいろ話していくと ロボットとノーリフト どちらも同じ壁にぶつかるのだった。
それは 現場の理解。どれだけいい機器を作っても 現場が受け入れてくれない。
いらないといわれる。 

確かに マニアックなものはいらない。
邪魔になり 保管するのも いやになるだろう。そして 2度と機器は必要ないと思うだろう。

しかし、今年になってロボット開発者や現場の様子を見ていて・・・強く思うようになったことがある。
それは、現場(介護や看護)と日本の技術が癒合すれば 日本は世界に誇れる機器を作れる。ということだ。熱い思いを持った現場と 熱い思いを持ったロボット開発者。
お互い 思考回路が違うので(あくまでも私の実感ですが・・・) 話し合うこと
議論することが必要だ。また、どこまで出来るのか開発者は現場と意見交換を重ね
本当に必要な機器を生み出すことが大切だと思う。

そういえば、福祉用具を当たり前のように使っているオーストラリア人は 私によくこういった。
「日本はロボットも作っている。腰痛予防に関するものも きっともっともっといいものを作れるはずだ。」と・・・そのときは 彼らの言葉を「へ~ そういう風に考えるんだ」と思って聞いていたが
現場を見て 実際福祉用具を使う 導入すると・・・
まだまだほしいものがある。 まだまだ改善してもらいたいものがある。
きっと 彼らは今の私と同じことを感じていたんだ・・・と 今になってわかる。

そして オーストラリア人がよく言ってた
「日本はビックマーケットをほったらかしにしている」という言葉も 今ならよくわかる。

たった数年で 看護師の私の考えが変ったのは
看護や介護が持つ “気持ち”や“コミュニケーション”を無視せず
取り入れた ノーリフトを知ったからだ。

どれだけいい機械を作っても それに興味を持ってもらわなければ意味がない。
それには 介護や看護者にノーリフトの考え方を知ってもらうことが
遠回りのようで 一番近いと思う。

安全&安楽に機器を使い かつ安心したケア提供が行える現場を作るために 日本の技術と心が一緒になるチャンスがここにあり それを世界に発信出来ると感じる。